豊島将之さんは、その卓越した将棋の才能と数々のタイトル獲得で知られています。
豊島将之さんの年収や実績について、この記事では詳しく紹介します。
豊島さんは、過去に棋聖や王位、名人などのタイトルを獲得し、将棋界の頂点に君臨してきました。また、彼の年収も驚くべきものであり、一年間で数千万円にも上る収入を得ることがあります。
この記事では、豊島さんの成績の一部や年収の内訳などを具体的に紹介していきます。将棋に興味がある人やプロ棋士の収入について知りたい人にとって、興味深い内容となるでしょう。
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豊島将之プロフィールと主な経歴
[#竜王アカデミー]#豊島将之 竜王が講師となり、子どもたちに将棋の手ほどきをする竜王アカデミーがオンライン配信で本日行われます。
東京駅で待ち合わせ、近くで少し写真を撮らせてもらいました(若杉) pic.twitter.com/WC6uAaIVV7— 読売新聞写真部 (@tshashin) April 17, 2021
名前 豊島 将之(とよしま まさゆき)
生年月日 1990年4月30日
出身地 愛知県一宮市出身
学歴関西大学第一高等学校卒業、関西大学文学部中退
2018年に豊島将之さんは、ご自身のキャリアで初めて大きな成功を収めました。
豊島将之さんは、第89期棋聖戦という大会で、強豪の羽生善治さんを破り、「棋聖」という名誉ある称号を手に入れます。
棋聖とは、将棋界におけるトップの地位を示すタイトルの一つです。
これは、豊島将之さんが、将棋界の頂点に立った証となります。
同年、豊島将之さんは、さらに重要なタイトルの一つである「王位」を獲得するために、挑戦権を手に入れることに成功。
ここでも、彼は羽生善治さんを破り、これによって、菅井竜也さんというまた別のトッププレーヤーとの対戦権を獲得しました。
最終的に、豊島将之さんは、菅井さんの対戦で、4勝3敗という僅差で勝利し、「王位」の称号を手に入れます。
翌2019年、豊島将之さんは、さらにその成功を拡大。
豊島さんは、名人戦という大会で、4勝0敗という圧倒的な強さを見せ、「名人」の称号を手に入れまます。
名人とは、将棋界におけるもっとも重要なタイトルの一つであり、これにより、豊島将之さんは、「三冠」と達成しました。
当時、将棋界で史上9人目の快挙です。
その後、2021年に藤井聡太さんが、史上10人目の三冠達成者となっています。
三冠とは
「三冠」は一般的には、以下の8つの主要なタイトルのうち任意の3つを同時に保持することを指します
1.竜王
2.名人
3.王位
4.王座
5.棋王
6.叡王
7.王将
8.棋聖
これらが将棋界におけるタイトル(称号)です。
それぞれが一年に一度のタイトル戦を通じて競われます。
そのため、一度に3つのタイトルを保持することは、プロ棋士にとって非常に高い成就を示すものとなります。
同時に3つ以上のタイトルを保持する棋士は、一般的に「三冠王」と呼ばれます。具体的な三冠の組み合わせは棋士によります。
例えば、豊島将之さんは名人、王位、棋聖の三つのタイトルを同時に保持し、三冠を達成しました。
歴代三冠達成者(2023現在)
これまでの、10人の歴代三冠達成者の名前を年代順に紹介します。
1957年 | 升田幸三 |
1959年 | 大山康晴 |
1972年 | 中原誠 |
1984年 | 米長邦雄 |
1988年 | 谷川浩司 |
1993年 | 羽生善治 |
2004年 | 森内俊之 |
2013年 | 渡辺明 |
2019年 | 豊島将之 |
2021年 | 藤井聡太 |
プロ棋士の年収について
棋士はどれくらい稼げるの?と興味をわくかもしれません。
ここでは、プロ棋士の年収と主な収入源について解説します。
プロ棋士の年収を支える主な収入源は4つから成り立ちます。
それは、「対局料」「賞金」「指導料」、そして、将棋連盟から支給される「基本給」です。
- 対局料:これは、名人戦などの公式戦での対局(一対一の勝負ごとに得られる収入です。例えば名人戦では名人が1050万円、挑戦者が450万円を受け取ります。
- 賞金:これは大会で勝ったときにもらえるお金です。名人戦の場合、勝者は1,200万円、敗者でも300万円を獲得します。
- 指導料:これは、将棋のレッスンやイベントで教えることにより得られる収入です。1回の指導で2~3万円、将棋教室の運営で月に約10万円の収入が見込まれます。
- 基本給:棋士のランクにより変わる収入で、名人の場合は年間で約100万円です。4段から9段までプロ棋士と呼ばれます。それぞれ、毎年の成績によって、昇格したり降格したりを繰り返します。基本給は、日本将棋連盟では正確に公表されていませんが、およその金額を階級別に示しておきます。
【基本級(2022年時点)】
階級 | 段位 | 基本給 | 人数 |
---|---|---|---|
名人 | 九段 | 月100万円 | 1名 |
A級 | 八段 | 月70万円 | 10名 |
B級1組 | 七段 | 月50万円 | 13名 |
B級2組 | 六段 | 月35万円 | 26名 |
C級1組 | 五段 | 月25万円 | 33名 |
C級2組 | 四段 | 月17万円 | 56名 |
これらの収入を合わせると、一般的なプロ棋士の年収は700万円~800万円程度になります。
ただし、トップ棋士である豊島将之名人などは、2019年では、賞金額獲得年収を調べてみると、7,157万円もの収入を得ることがありますす。
8大タイトル戦(竜王戦、王将戦、棋聖戦、名人戦、王位戦、棋王戦、叡王戦、順位戦)では、対局料の他にタイトル挑戦、準優勝、優勝をすると高額な賞金も受け取ることができます。
優勝賞金が最も高いのは「竜王戦」です。その額は4400万円。敗者でも1650万円を受け取ることができます。「竜王戦」ではランキング戦が6組から1組まであり、それぞれの組で優勝すると賞金を獲得できる。ランキング戦6組の優勝賞金は94万円、5組では157万円、1組では470万円です。
日本将棋連盟が公表する獲得賞金と対局料のベスト10を見ると、2022年度の1位の棋士の収入は1億2205万円、10位でも1580万円となっています。
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豊島将之の年収の推移
豊島将之さんの年収の推移を見てみましょう。
年収については、日本将棋連盟で公表されている数値が「賞金・対局料」であり、これが大きな柱となることから、その数値をまとめています。《()内は獲得賞金・対局料ベスト10のうちの順位》
2018年:4,722万円(4位)
2018年年度、豊島将之は棋聖戦で羽生棋聖への挑戦権を獲得しました。五番勝負の最終第5局では3勝2敗で勝利し、初のタイトルである棋聖を獲得。
また、棋聖戦第1局の2日前には王位戦の挑戦者決定戦でも羽生善治を破り、菅井竜也王位への挑戦権を手に入れました。七番勝負では第7局で4勝3敗で勝利し、王位を獲得。さらに、順位戦A級では8勝1敗の成績を挙げ、佐藤天彦名人への挑戦権を獲得しました。これらの成績により、豊島将之は第46回将棋大賞で最優秀棋士賞を初めて受賞しました。
2019年:7,157万円(1位)
豊島将之は、2019年度の第77期名人戦で、4勝0敗のストレート勝ちで名人(実力制第十四代)となり、同時に九段への昇段も果たしました。これにより、豊島は三冠(名人・王位・棋聖)を達成。
また、豊島は竜王戦でも活躍し、令和初の竜王名人となりました。第32期竜王戦七番勝負では広瀬章人を4勝1敗で破り、史上4人目の竜王名人となりました。豊島はさらに叡王戦でも成功し、第5期叡王戦本戦決勝三番勝負で渡辺明を2勝1敗で破り、叡王の座を奪取しました。
2020年:1億645万円(2年連続1位)
この収入の大部分は、竜王、叡王の二冠獲得、JT優勝したことから得られた賞金です。これが彼の年収に大きな影響を与えています。豊島将之は2020年度の第5期叡王戦本戦決勝三番勝負で渡辺明に2勝1敗し、叡王戦の挑戦権を獲得しました。また、名人戦と並行して行われた永瀬拓矢との叡王戦は千日手1局と持将棋2局を含む「十番勝負」となり、2020年9月21日の最終局で豊島が4勝3敗2持将棋(1千日手)で叡王の座を奪取しました。
豊島将之は2018年からの約2年間で5つのタイトルを獲得しましたが、棋聖・王位・名人の3つの防衛に失敗しました。しかし、2020年の第33期竜王戦では羽生善治との対戦で4勝1敗の成績を収め、初めてのタイトル防衛を果たしました。豊島の勝利により、竜王の座を守ることに成功しました。
2021年:8,145万円(2位)
2021年度の豊島将之は、第62期王位戦挑戦者決定戦で羽生善治に勝利し、藤井聡太王位への挑戦権を獲得しました。また、第6期叡王戦では藤井が叡王挑戦を決め、さらに第34期竜王戦でも藤井が竜王挑戦を決めたため、豊島と藤井のタイトル戦は王位戦・叡王戦・竜王戦の「19番勝負」となりました。
しかし、豊島は王位戦、叡王戦、竜王戦の全てで挑戦・防衛に失敗し、無冠となりました。タイトル戦以外では、第71期王将戦挑戦者決定リーグやJTプロ公式戦でも藤井と対局しましたが、結果は挑戦失敗と勝利の両方がありました。
豊島は藤井との対局で苦戦しましたが、JTプロ公式戦では藤井に勝利し、3度目の優勝を達成しました。豊島は藤井に対して一矢報いることができました。
2022年:5,071万円(3位)
2022年度の豊島将之は、第63期王位戦挑戦者決定戦で池永天志五段に勝利し、2年連続で藤井聡太王位への挑戦権を獲得しました。しかし、王位戦七番勝負では1勝4敗で挑戦失敗となりました。
また、第70期王座戦挑戦者決定戦では大橋貴洸六段に勝利し、永瀬拓矢王座への挑戦権を獲得しました。しかし、王座戦五番勝負では1勝3敗で挑戦失敗となりました。
最後に
豊島将之さんは、数々のタイトル獲得や挑戦権獲得など、将棋界での成功を収めてきました。彼の才能と努力は多くの人々に称賛され、将棋界での地位を確立しています。
2023年についても、豊島将之さんの活躍に期待が寄せられています。彼の持つ豊富な知識と戦術の幅広さは、ますます成長し続ける可能性を秘めています。将棋界でのさらなる成功や新たなタイトル獲得を期待しています。
また、別のページでは藤井聡太さんの年収についても解説していますので、あわせてお読みください。
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